14巻の風船
結衣ちゃんとまりちゃんが公園に遊んでいる所に偶然向日葵と楓ちゃんが遊びに来る回ですね。
この時楓ちゃんは風船を持っている訳ですが、「へっくち」で手を離してしまいます。更に向日葵選手、風船の紐を掴み損ねてしまう。
そこで結衣ちゃんが走ってベンチに乗ってしゃがんでジャンプして勢いよく風船をはたき落とすシーンです。
「こ、この動きは…ゴリ!」
スラムダンクのゴリこと赤木剛憲のハエ叩きを彷彿とさせます。しかも結衣ちゃんといえばゴリラ。完全に一致しましたね。
まあ向日葵はその風船をまた掴み損ねる訳ですが。
跳んだ高さ、掛かった時間が計算出来そうですね。
※厳密な考察では無いので有効数字はバラバラです。
下準備
幾つかの数値を決定しておきます。まず身長は向日葵158cm、結衣160cmだそうです。割と高い気がするのは他作品が低すぎるせいでしょうか。
次に風船ですが、全身と風船が全部映ってるかつ直立に近い姿勢のコマが地味に一つしかないのでここが頼りとなります。
風船の大きさは向日葵との身長の比から求めます。このコマの向日葵は完全に直立では無い為158cmよりは低く、158から幾らか引く必要があります。
そこで実際に同じ姿勢をとって計測しました。すると直立姿勢から1.5cm低くなりましたが、自分は158cmでは無いため比を計算すると1.37cmになったのでこのコマの向日葵の高さは156.63cmです。
それを元に風船を定規で測って色々計算すると風船の長径(縦)は29.8cm、短径(横)は20.5cmです。
9インチ風船は短径が大体22cmで、12号丸風船は大体18cm。今回は資料があった12号丸風船と仮定します。
ベンチの座面高を比で計算したら25cmとか出てしまいますが、これではベンチの役割を果たせてるとはとても言えません。なので40cmとします。
風船の頂点の初期位置は158cmより僅かに低いので157cmとします。
ある程度準備が整ったので本題に入ります。
時間を基準とした場合
これは結衣の跳躍力を経過時間から計算する場合です。
風船の上昇速度は1.2m/sで固定します。※データが1974年のものと若干古いです。
向日葵が風船を掴み損ねてから結衣がダッシュを開始する時点で風船は1.2m程上昇してるように見えるので1秒は経過しています。
その後「ダッシュしてベンチに乗ってしゃがんでジャンプ」をしますが、風船の紐の長さで時間を計算しようにもなんと紐の長がコマによって一定ではありません(そりゃそうだ)。
なので実際に同じ動作をしてみると、どうやら2秒弱は掛かるようです。大体計3秒は経過しているので、風船は157+360より517cm上昇した事になります。
次いで結衣はベンチに乗ると160+40の200cm、腕の長さから顔の縦の長さを引けば腕を伸ばした時の最高到達点が分かるので、諸々の計算を省略して65-20の45cm。
つまり結衣がベンチに立って腕を伸ばすと245cmの高さにある物を叩けます。
よって結衣が跳んだのは517-245の272cmとなります。
高くね?
中学2年女子の垂直跳びの記録は大体41cm程で、世界記録は一説には122cmと言われていますが…これはどういうことでしょうか。
更に走り高跳びの世界記録は245cmと、助走や背面飛びなど条件が違うにも関わらずそれよりも高いです。
MONSTER BOXという飛び箱の高さは「8段150cm+固定台6cm(以降10cmずつ)」となっているので換算して20段近くに。
…流石運動能力が高いと言われるだけありますね。